エキサイティングな人生

2012年に学生に戻ってから今に至る4年の自分史を振り返ってみると,本当に変化の多い数年だったと思います.

査読がちゃんと通るか不安に思いながらも,がむしゃらに研究生活を過ごした博士課程の日々は,今振り返れば夢のような年月でした.自己責任で飛び出した道だったので,これで人生設計が狂わないかどうかとか,年齢的にあまり失敗はできないとか,若干現実が見えて,緊張感には満ちていたけれど,自分で色々と決められる自由気ままな人生を過ごすことができて,本当に楽しかったです.研究テーマにも恵まれて,時代も味方してくれた感があります.お金には代えられない経験でした.まさに,プライスレス.

そして,今の会社に入って,はや1年が経過しました.よく考えれば,まだたった1年しか経過していないとも言えるわけですが,この1年もまた,本当にがむしゃらに過ごし,密度の濃い1年でした.1年のうちに一体どれだけの事を任され,こなしてきたかを考えると,新しい環境,ルール,システムへの適応能力が試され,色々と混乱と苦労の多い年月でした.しかし,とても充実感がありました.中途であろうがプロパーであろうが関係なく,容赦なく即戦力として巻き込んで活動する会社の文化は,なかなかいいものだと思っています.

様々なバックグラウンドを持った人々の多様性を受け入れるという精神は,ある意味,社是のひとつのようになっていて,これがグローバルに会社を運営していく原動力になっているのかなと思います.オフィスの中で様々な国籍の人と仕事をするのが普通になっているし,世界中の拠点を結んで会議をするのも日常茶飯事だし,管理職から一般職まで日々世界中を飛び回っているということ,そしてそれによって会社が成り立っているというのは,特に日本にいると,とても印象的なことです.

多様な文化的背景を理解し,ひとつの目標を共有しながら,ダイバーシティを超えて活動するスタイルというのは,昔から自分の得意分野だし,好みの活動スタイルなので,きっとこの会社の文化なら自分に合うかなと思っていたのが,まさにぴったりはまった感じがします.

自分にも,安定を好み,変化を恐れるという精神構造が無いわけでもないのですが,それよりも,変化が少ないことに対する不満の方が勝るケースの方が多いように感じます.ある意味,飽きっぽいのかもしれません.あと,あまりにも変化が少ないと,自分の適応能力が弱まり,精神的な老化が進むような気がして好きではないのかもしれません.だから,変化の多かったこれまでの数年間というのは自分にとって充実感があるのかもしれません.

年齢を重ねると,経験値が蓄積されてくるので,旅行にしても何にしても,驚きや感動をするきっかけが得がたくなってくるように思います.だから,変化を好む自分としては,ますますエキサイティングな人生を求めて,これからも自分にとって大きなチャレンジを受け入れ続けていくのかもしれません.

この自分のポリシーが,一体何歳まで通用するのか分かりませんが,当分はおさまることはなさそうです...

カテゴリー: 会社, 研究, 自分 パーマリンク