活動的な一日

午前中は、街の偵察のついでにUBSで銀行口座を開き、賃貸契約用の保証金をブロックしてもらい、自動引き落としの手続きをし、郵便局で初めの月の家賃を支払い、さらに、借りる予定の家の下見にも行きました。

銀行口座の開設に必要な書類は、

・パスポート

・仮滞在許可証

・大学からのinvitation letter

ぐらいでした。

この後、保証金の証明書を作ってもらうために

・賃貸契約書

を見せて、家賃の3ヶ月分をブロックしてもらいました。

日本にいるときに仮の賃貸契約だけは済ませておいたので、色々な手続きを同時に終わらせることができました。

ちなみに、銀行口座に入金するためのお金は日本からユーロのトラベラーズチェックで持参しました。保証金うんたらがあるので、5000ユーロ用意しました。結構手数料が馬鹿にならないのですが、仕方ないかと。スイスフランに両替する必要があるので、日本円で持ってきてもよかったかなと思います。

ちなみに、街中では、紙幣ならユーロが普通に使えます。おつりがスイスフランになるという仕組みです。なので、小銭で持ってきたユーロは活躍の場がありません。重くて邪魔です。

というわけで、だいぶセットアップ手続きが片付いた感じがします。あとは、正式な滞在許可申請と携帯電話の契約。やはり、携帯電話のプリペイド以外の契約は滞在許可がないとできないそうです。あと、家に入れたらADSLの契約。

滞在許可は、大学からの書類がないとできないっぽいので、後日に回したのですが、明日の午前中に、今ある書類で十分か確認するために、役所に行ってこようと思います。

それにしても、昨日中央駅からホテルに、タクシーでほんの数分間移動した時にも思ったことですが、ローザンヌは非常に坂の多い街です。

斜面に街ができているようなものです。

南北に走る地下鉄はずっと急勾配を上り下りするので、普通の線路の他に、滑り止めの線路がついています。まるで登山鉄道のようです。

町中を歩いていても、地図上は隣の街区に行きたいだけなのに、絶壁になっていて、遠回りをして階段を上がったり、坂道を通らねばなりません。

街の作りもすごく立体的です。そこら中、橋が架かっているか、絶壁になっているか、坂道という感じです。

建物も半地下みたいになっているものが多く、地上から入って、2階降りたところから出たつもりが、そっちも地上でしたということがよくあります。

昔の町並みがあり、いわゆるヨーロッパの繁華街になっている場所は、中央駅の北側の旧街区、とても美しい保養地っぽいのは、駅の南側の湖畔の地域です。IOCがあるのもこの地域です。

レマン湖の水は想像以上に透き通っていて驚きました。日本の山中湖とか、相模湖とかと比較してはいけません。泳ぐ気になれます。

ちなみに、対岸はかの有名なフランスのエヴィアンです。地図を見て、こんなところにあったんだーと思ってしまいました。

南北を走る地下鉄(例の登山鉄道)は空調完備で快適ですが、中心地から西の大学へと伸びる路線は単線で、空調がありません。車両は新しくて綺麗ですが、空調がありません。空気は乾燥しているので何とかなりますが、沢山人が乗ると暑いです。単線なので、バンバン走っているわけではありません。でも、乗客はとても多いです。

電車で7、8分ほどですが、大学はとても郊外にある感じがします。夜なんかは駅の周りは真っ暗なんじゃないかと思います。

研究室にも行ってきました。研究室の各部屋には、やはり空調がありませんでした。みんな窓開けて扇風機をつけています。教授は窓を遮光して、真っ暗な中で仕事していました。

暑いのは夏の少しの期間なので、これで大丈夫なんでしょう。いかにもスイスっぽい。でも、暑かったです。会社で、1年中気温を一定にコントロールされた部屋で仕事している自分の贅沢さを実感しました。

大学は8月いっぱい夏休みで、今は閑散としています。でも、研究室には結構人が来ていました。PhD studentとポスドクで20人ぐらいいるそうです。みんなにいきなり紹介されて、完全に研究テーマがかたまっていないのですが、色々と聞かれて緊張しました。みんな優秀そうに見えるのと、みんなやたらとでかく、いつも顔を見上げる感じになってしまい、今は、おっかなびっくりです。まあ、時間が経って慣れるのだろうと思いますが。

でも実際は、今日会った人々はみな親切でやさしい人ばかりでした。教授には忙しい中で会う時間を作ってもらい、感謝でした。今後の計画についても、とても親身に意見交換をしてもらいました。教授はバイクに乗って通勤しているらしく、帰りはライダーの格好をしていました。

フランス語ですが、やはり街中のお店では英語があまり通じません。時々ピンポイントで流暢な英語を話す人がいますが、あくまでピンポイントです。僕はフランス語はまだ使いこなせないのと、中途半端なフランス語を話しても発音が悪くて聞き取ってもらえないので、大概は相手も理解できるような簡単な英語で話すようにしています。これで何とかなっています。

フランス語なまりの英語にはだいぶ慣れてきました。そもそもフランス語も、みんな比較的ゆっくりと発話しているので、はっきりと聞き取れるのが良いです。

賃貸に入居するまでの2週間はホテル住まいなのですが、ホテルの人が滞在中有効な観光パスをくれました。このパスで街中はもちろん、大学までの電車も乗り放題なので便利です。まあ、この路線ではまだ検札を見たことがありませんが。。。

観光地以外では、ほとんどアジア人を見かけません。日本人観光客もほとんど見かけません。

とりあえず、食事はサンドイッチばかり食べています。バランスも良く、味が安定していて、量も多すぎないのがいいです。日本で出発準備をしている頃から、汗をかきかき重い荷物を持って1日中歩き回ったりしているので、結構シェイプアップしてきている気がします。あまり体重を減らしすぎて体調を壊さないようにしっかり食べたいと思います。

今夜もとりあえず、サンドイッチと生ハムとサラダを買ってきて食べてみることにしました。外食よりはるかにやすいので、リーズナブルです。

前EPFLに留学していた後輩が、湖を眺めながらサンドイッチばかり食べていたと言っていた意味が分かりました。

質素ですが、明日の朝はクロワッサンとコーヒーかな。

街中の写真あまり撮っていなくてすみません。あまりにも暑くて、カメラを出す気力もなくひたすら歩いていたものですから。。。

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いろいろ羅列

EU圏の入国審査って、何か猛烈にザルのような気がする

アメリカの入国審査の厳しさを知る前はこれが普通だと思っていたけど、経由地で入国手続きをするとその後は何の審査もないので、スイスのビザがどうのこうのという話にならないのです(日本人はそもそも要らないのですが)

今回はコペンハーゲンでEUのスタンプを押してもらいました

後は、ドメスティック扱い

明日は銀行口座を開いて、家賃払って、携帯の契約して、研究室に顔を出す日

住民登録もしなければ。。。銀行口座よりもこっちが先かな

本当はセットアップ期間はもう少しゆっくり進めるつもりだったのですが、なんかすぐに始動することになりそうです

ホテルのWifiは時間従量制のプリペイドでした

時間を気にしながらネットするのなんて、ダイヤルアップの頃以来なんじゃないだろうか

衆院選に投票できなさそうなのが心残り

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やっと着いた

いや~長かった

時差ぼけ対策で、一睡もせずここまでやってきました

成田→コペンハーゲン→ジュネーブ→ローザンヌ

日本時間では朝の4時過ぎですね

徹夜で遊んだときみたいに頭がぼーっとしています

が、よく寝られることでしょう

ローザンヌは今夜の9時

コペンハーゲンの空港は、床が板張りで変わっていた

ホテルは日本のビジネスホテル並みに小さいです

ベッドも、ドイツ人なんかはみ出しちゃうんじゃないかと。。。

タクシーの運転手さんが親切でうれしかった

タクシーの中でオペラ聞いているのも、珍しいかも

なんかのんびりしていて、いい街のように感じます

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搭乗直前

SAS、エコノミーエクストラにアップグレードしてくれました

たまにはいいことあるね

では、行ってきます~

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Summer Wars

サマーウォーズ [Blu-ray]
サマーウォーズ [Blu-ray]

明日から会社の一斉休暇が始まるため、今日が僕の留学前の最終出社日になりました。

で、水曜日だということもあり、新宿でサマーウォーズを見てきました。

細田監督の作品は時をかける少女を見たのが初めてだと思います。貞本義行のキャラクターデザインが好きなのも相まって、この時は、あまりにも切ないストーリーに感動してしまいました。ちょうど昨日は、地上波で放送されているのを偶然発見して2回目を見たのですが、ストーリーを分かっていながら、ウルウルして見ていました。

というわけで、今回のサマーウォーズは細田監督の2作品目です。いやー、今回もとても面白かったです。時代背景はとっても今風でデジタルな感じなのですが、人間描写はとってもアナログで懐かしい感じ、家族の絆がとても心に響くストーリーでした。

今回の留学の機会に際しては、いろんなところで「暫しのお別れ」のご挨拶をさせてもらっているのですが、不思議と毎回出てくるテーマが「人のつながり」になっていて、そんな気分で映画を見たものですから、「家族の絆」という人のつながりのひとつの形が、非常に印象的だったのです。

人がひとりで生きていくのはとても困難なことだし、沢山の人のつながりがあると、大きなことを成し遂げられる、そんなことは、言い尽くされた言葉のようにも思います。が、少なくとも僕は、人間として生きていく上で非常に本質的で、重要なことに違いないと思います。

僕は、今ぐらいの年齢になってやっと、自分が多くの人に支えられてここまでやってこられたということ、社会は人のつながりで回っているということを、実感として知ることができるようになりました。

僕は基本的に人見知りですし、人に気を遣うのが疲れる人間です。だから、人とのコミュニケーションがとても苦手です。そんなわけなので、自分から積極的に人の輪を広げるような生き方をしてきたとは思いません。しかし、いざ振り返ってみると、いつの間にか自分の周囲に沢山の人のつながりができていることを知り、驚かされます。さらに、留学に向けた準備に際しては、そのような人のつながりに、大いに助けられながら歩んできたことを実感します。

社会、組織、家族。。。人の輪が、いかに偉大なものであるかを感じずにはいられません。

(そんな今さら的な人間が、留学先でコミュニケーションをテーマに研究するっていうんですから、笑っちゃいますが。)

閉鎖的な環境での人の輪というのは、時に、窮屈で億劫な場合もあります。しかし、相手を尊重し、誠実に振る舞い、お互いの信頼が得られるようなつながりを築けた人にとっては、それは、どんなにすばらしい力になるだろうかと思います。

過去を振り返り、賛美するようになったら、もう自分の人生も後半戦だと実感してしまいます。結構残念な現実ですが、今は留学を前に、ふと後ろを振り返ってみたくなっている時期なのかもしれません。

環境を変えることは、たまには必要なことですね。今まで気づかなかった、大切なことに気づくことができますから。

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