IOCの人のアンケート

今日は初めての週末なので、何をしようかと考えたのですが、遠出をするのはまた別の日でもいいかと思い、近場のオリンピック博物館に行ってきました。

最近あったオリンピック誘致活動の時にニュースになっていた場所なので、見覚えのある風景の場所でした。

僕が行ったのは午前中だったので、まだ観光客は全然集まっておらず、非常に静かな雰囲気でした。

僕は旅行先でもあまり博物館とか美術館とかは入らないので、今回も中に入ろうか外だけ見て帰ってくるか考えながら歩いていたのですが、ふと、「私はIOCの人間ですが、アンケートに答えてもらえないでしょうか」と呼び止められました。

聞けば、アンケートに答えると入館証を差し上げますと言うので、日本ならこのまま絵画を売りつけられるか、宗教の勧誘のパターンだなとも思いつつ、まさかスイスのIOC本部でそんなことをするまいと思い、アンケートに参加することにしました。

すると、手に持っていたビデオカメラをセットし始め、「私が、質問を言いますから、そしたら、カメラに向かってご自分の意見を言っていただけますか?」という展開になりました。

アンケートというので、てっきり紙か何かに記入するのかと思っていましたが、どうやらカメラに向かって答えなければいけないようです。へんてこりんな英語でもいいのだろうかと思いつつ、どうにでもなるだろうと思って質問を待つと、内容は、「オリンピックの将来はどうなっていると思いますか?」という問いかけがされました。まるでTOEFLのテストをやっているみたいです。

これに関しては、考えるところがあったので、すぐに答えが思い浮かび、

「今のオリンピックは、様々な国の事情や偉い人の意向ででしょっちゅう競技種目が変わってしまいますが、将来のオリンピックではできるだけ沢山の種目が開催できていたらいいと思います。」

と答えました。もっと夢のある答えをすればよかったのかもしれませんが、ソフトボールが競技種目から外れてしまうことになったり、素直な気持ちなので、まあ、よいかと。

その後は、何も確認せずに5枚ぐらいの紙に署名させられ、入館証をもらいました。おそらく肖像権やら、映像の権利やらの契約だったんでしょうけど、一体何の目的にあの映像を使うんでしょう。。。どこかで、変な英語を偉そうにしゃべりまくる自分の映像を見かけたらかなりうけます。

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シェンゲン協定

というのがあるそうで、これのおかげで僕の今回のスイス入国に際して、パスポートコントロールがなかったようです。

また、シェンゲン協定に調印している国とEUのメンバーはイコールではないそうで、シェンゲン協定に加盟しているがEUのメンバーではない国としては、現在は、アイスランド、ノルウェー、スイスとリヒテンシュタインがあるそうです。

面白いですね。

さらに、空路での入国に関するパスポートコントロールの廃止が発効したのが2009年3月29日だったそうで、僕の経験はかなりタイムリーだったようです。

だけど、スイスの入国スタンプはEUのあの四角いやつとは違うんでしょうから、どんなものなのか見てみたい気がします。

直行便で入国せねば。。。

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旧市街散策

これだけまじめにセットアップしているんだから、今日ぐらいのんびりしても良いかな、と勝手に決めつけて、午前中はローザンヌの旧市街を散策しに行きました。というか、地球の歩き方のローザンヌに関するページは、ここしか情報が載っていないのです。

このページだけのために日々やたらと重い地球の歩き方を持ち歩くのも馬鹿らしく、さっさと制覇してしまおうと考えたのです。

旧市街はいわゆる城下町のようなもので、丘のてっぺんに州庁舎となっているお城の跡があり、その近くにスイスでもっとも美しいと言われる教会、美術館があります。

僕の経験上知っているイタリア、フランス、オーストリアとかの教会と比較してしまうと圧倒的にスケールは小さく、これでもスイスいちか。。。という感じですが、確かにステンドグラスはとてもきれいで、全体的にまとまりの良い教会でした。

その後、お店が沢山建ち並んでいる通りを歩きながらゆっくりとローザンヌの中心駅であるLausanne-Flon(国鉄の駅Lausanne-Gareからは少し離れている)という駅に向かって移動しました。

今回の散策の目的のひとつに、スーパーマーケットを見つけることがありました。街中を歩いていても、見えるのは洋服、家具、めがね、香水、雑貨、レストラン、などなどの店ばかりで、(Victorinoxもありましたよ)スーパーらしきものが全然見つからないので、一体ローザンヌ人は何を食べているんだと思っていたのです。

賃貸に入ったら料理をするつもりなので、どんな食材が手に入るかも気になっていましたし。

で、見つけました。スーパー。なんか、coopと書いてあります。日本人の感覚だと生協なんですけど、確かに日本にもcoopっているスーパーあるよな、とか思いながら入りました。

品揃えはと言いますと、あるわあるわ、日本の郊外型スーパーと同じぐらい品物があって、日本と同じ生活ができるなと思いました(先進国だし当たり前なのかな)。日本食はとりあえず、出前一丁の日本では見たことの無いようなフレーバーのやつが3種類ぐらいあり、醤油とかは普通にありました。

日本からインスタントラーメンを結構持ってきたのですが、要らなかったかもしれません。でも、さすがに中華三昧はなかったので、これは持ってきてよかったです。

あと、海産物はやはり種類が少なかったです。魚は何となく淡水魚っぽいのとサーモン、あとはサルディンぐらいでしょうか。ただ、かろうじてムール貝があったのが救いです。酒蒸しにするのが楽しみです。

価格は、品物によりけりという感じで、工業製品は日本より高く、それ以外の食料品なんかの品物は同程度か安く感じました。今は円高気味なのもあるかもしれませんが。

ちなみに、洗顔フォームを買おうと思ったのですが、アフターシェービングローションなのか、ハンドクリームなのか、ハンドソープなのか、全然区別がつかなくて危険だったので、今回は買わずに帰ってきました。

あと、旅行用洗剤みたいなものも欲しかったのですが、やたらと巨大な洗剤しか売っていなかったので、あきらめ、ホテルの備え付けの、手も頭も体も洗える風な石けん(洗剤)で我慢することにしました。実際、ここ2日はそれで洗濯したのですが、なかなか良い仕上がりです。

というわけで、駅からは少し歩かなければならないものの、リーズナブルな生活をする目星をつけることが出来ました。

スーパーの向かいにスタバがあって、何か新鮮な気分になりました。ヨーロッパにアメリカの風、スタバ進出か~、と。

どれだけ受け入れられているんでしょうかね。

そうこうしているうちに、お昼になったので荷物を置きに一旦ホテルの部屋に帰り、大学に行く準備をすることにしました。

部屋に帰ってくる途中、ハウスキーピングのおばさんに遭遇し、声をかけられました。「いつも部屋にチップを置いているのはあなた?」と。「ええ、ほんの気持ちですから受け取ってください。」というと、嬉しそうにしていました。

初日にチップを置いた夜に、テーブルの上に「ありがとうございます。ハウスキーピング。」という置き手紙があったので、チップの額を間違えたかなぁと思ったのですが、ガイドブックによると、そもそもスイスにはチップを渡す習慣がないそうで、そのために、やたらと感謝されたようです。

去年アメリカに行ったときには、タクシーの運ちゃんにチップを1ドル渡したら、「おいおい、今時チップにこんなちっぽけな金額ないぜ!」と言われてしまったので、今回は2フラン置き、少なすぎるかなと思っていたのですが、むしろ逆でした。

で、チップの習慣がないということは初日で分かっていたのですが、まあ、部屋のものを取らないでね的なお守りのつもりで、しつこく置き続けて、2日目も置き手紙メッセージをもらい、今日に至ったというわけです。

そしたら、今日は部屋にアイロンとアイロン台を置いておいてくれて、おまけに冷蔵庫の中のミネラルウォーターが倍増していました。ラッキー。

午後はいつも通り研究室に出向き、今までの研究のレビューなんかをして過ごしました。

研究室の学生に、クライミングに行かない?と誘われたのですが、ただでさえインドア派な僕にクライミングは無いでしょう、と思い、丁重にお断りしました。最初は普通の登山のことを言っているのかと思ったのですが、どうやらロッククライミングのことを言っているようなんですよね。

そりゃ、僕には無理です。

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超焦った

今朝起きて、ふとインターネットバンキングが出来るかチェックしようとしたら、日本円用に持ってきた財布が無いことに気づき、スーツケースの中身をすべてベッドの上に出したり、サブバッグの中身を全部出したりと、一人で静かな大騒ぎになりました。

海外旅行では、未だかつて一度も盗難、遺失物事には遭遇したことがなかったのに、色々な慌ただしさからついに起こしたか。。。日本の銀行のキャッシュカードの再発行面倒だな。。。と思いながら悲嘆に暮れていたのですが、ふと戸棚を開けたらそこにセキュリティボックスがあるのに気づきました。

開けたら、無事中に入っておりました。

よかったよかった。

しかし、口座番号だけメモして、キャッシュカードは持ってこなくてもよかったな。

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滞在許可申請

午前中は、懸案の滞在許可を取得するための手続きに行ってきました。

移民局ということで、いわゆるお役所的な、どんな冷たい応対をされるのか、どの書類に記入すればいいのか分かるか、書類が全部フランス語で書かれていたら理解できるか、沢山の順番待ちの人々であふれていないか、などなど考えながら戦々恐々で出向いたのですが、全ては杞憂に終わりました。

まず、移民局の場所ですが、これはあらかじめ住所からgoogleマップで位置を確認していったので何とかなりました。ただ、地図があっても自分がどこにいるのかが分からないとどうしようもなく、自分がどっちを向いているか交差点で通りの名前を確認してやっと場所が特定できました。場所が分かるまでは例によって坂を上がったり階段を下がったり(確認したい道が橋の上を通っていたりするので)、グルグルしてしまいました。

で、移民局の場所は無事見つかりましたが、今度は自分の申請する許可の種類ごとにフロアが分かれているのが問題になりました。案内を見たら1階と書いてあったので、着いたフロアを色々見て回ったのですが、それらしい窓口が無く、ようやく1つ上に上がったフロアが1階であることに気づき(ホテルとかと一緒ですね)上に上がって見つけることができました。

僕がついたときには、3組ぐらいの人が待っていたと思います。

入り口にいきなり整理券の発券機があるので、真っ先にそれを取ったのですが、その直後に、その場で記入しなければいけない書類があることに気づき、複数の書類の中から見当を付けて一枚選んで慌てて記入することになりました。

また、待合室と窓口の間には半透明の自動ドアが設置してあって、外からは中の様子が全く分からなくなっており、気軽に窓口に出向いて質問ができないのかなと、何となく物々しい雰囲気が、小心者には緊張を強いる結果となりました。

おまけに、研究室の秘書の人には今日は10時には研究室に行くと伝えてあったので、その時間も間に合うかということで、気持ちが焦っていたのも手伝って、いっぱいいっぱいになってしまいました。

ただ、窓口で記入する書類には、それぞれの項目に英語の訳が書いてあって助かりました。ちょっと変わっているなと思ったのは、自分の宗教を記入する欄があったことでしょうか。

そもそも3組しか待っていなかったのもあり、やはり書類を記入している最中に順番が回ってきてしまい、窓口に行かねばならなくなりました。

「まだ記入が終わってないのでもう一回来ます。すみません。」と言って立ち去ろうとしたのですが、ついでにと思ったのでしょうか、窓口の人は僕が記入している書類の種類(紙の色)がが違うことを教えてくれ、さらに写真と手数料を持ってきたかなど、親切に説明してくれました。

僕は完全にアメリカの入国審査のイメージでいたので、どんな厳つい役人がいるのかと思いましたが、窓口はガラス越しにヨーロッパ風のおしゃれなオフィスがよく見え、応対してくれた人も、普段着を着た物腰の柔らかいおばさんでした。

窓口は全部で5つぐらいあったと思いますが、別に順番が回って来なくても、自動ドアを通っても特に問題ない雰囲気でした。

そして、出直して書類を記入し直し、何を書けばいいか分からない項目(未婚・既婚はいつからかという項目、犯罪歴があるかを聞く項目)はとりあえず無記入のまま、再度整理券を取って、窓口に出向きました。

今度はおじさんが応対してくれて、

・転入届(今記入した黄色の紙)

・パスポート

・仮滞在許可書

・大学のinvitation letter

・パスポートフォーマットの写真2枚

・125フラン

を窓口に提出したら、さらっと確認して、あっという間に受理してくれました。

大学からの追加の書類も別に要らない様子だったので、これで申請自体は終了しました。カードができるのは長い場合だと1ヶ月ぐらいかかると言われ、郵送で届くと言われたので、早く出来すぎてしまった場合のホテルの連絡先を追加で伝えて帰ってきました。

ふぅー、疲れた。

で、時計を確認したらすでに9時30分を過ぎていて、間に合わないなぁと思いつつ、まあ、みんな時間にルーズだから多少大丈夫だろうと勝手に決めて、そこから直接大学に向かいました。

その後は、ずっと大学でパソコンのネットワークやメールの設定、論文の調査なんかをして時間を使いました。

今日のお昼は研究室の学生たちと学食で食べたのですが、味はまあまあ、栄養のバランスも良いかなと思いました。

この時初めて、同じラボに日本人の研究者が2ヶ月間だけ滞在していることを知り、学食の使い方とかを教えてもらいました。レスキューロボットの研究をしている人だそうです。さすがに2ヶ月間では新しいことはほとんど出来なくて、今まで書けなかった論文をまとめる時間になりつつありますとおっしゃっていました。

久々に音声で日本語を使えたのがうれしかったです。

そうこうしているうちに、例のごとく15時を過ぎた辺りから時差ボケで睡魔に襲われ始め、17時にギブアップしてホテルに帰ってきました。それにしても、帰りの電車の混んでいたこと。学校が始まったらどんな状況になることやら、この先が思いやられます。

せめて、昼間がもう少し涼しければいいのですが。

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