最善の選択

同じ年に入社した大学時代の友人から、今の会社内でのロボット開発体制に関する質問を受け、話をする機会がありました。

なんでも、入社後数年が経ち、そろそろ将来のキャリアプランを考えて、本来自分がやりたいと思っていたロボット開発に何らかの形で携わりたいと考えているようです。本人は社外も含めて選択肢を広げようと考えているようで、かなり真剣でした。

確かに、今や仕事というのは職種で選ぶ時代で、会社で選ぶ時代ではないのかもしれません。会社に元気がないということも、彼の気持ちを動かしているのでしょう。さらに自分の満足を満たすために上を目指すという気持ちは素晴らしいと思います。

でも、世の中平均の視点でこのことを見ると、彼の現在の状況もかなり恵まれた類に属するような気もして、ある意味贅沢な悩みだなぁとも思いました。傍目からはわからない事情も内部にはあるのかも知れませんけれど。

結局、彼にとっての大学時代の就職活動というのは「就社」だったのかもしれません。

彼らが学生時代に、学生同士で話し合いを繰り返し、時には非情ともとれる議論を重ねた末にやっと推薦枠を勝ち取った経緯を僕は全て横で見ていました。

そのころのことを思い起こすと、あんな努力までして入った会社であっても、数年後には何らかの形で自分のしている仕事に疑問を感じるようになってしまうことを実感し、あらためて学生の頃の視点というのは、非常に表面的だったのだなということを感じます。

しかし、どんなに慎重になったとしても、結局は入ってみなければわからないことがほとんどだと思います。運という要素も大きくはたらくでしょう。

人はその時その時で、自分の努力の範囲で最善と思われる選択肢を選び続けているわけで、過去の自分を責めても仕方ありません。結果として想定と違ってしまった場合には、やはりその時点での最善の選択をし続けるしかないのだと思います。

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妥協しないというココロ

今日は夜中にやっていたプロジェクトXの再放送を観て、自分自身を少し反省しました。プロジェクトXは演出がかなり入っていることも認めますが、その分を割り引いて考えても、今日の番組に登場した技術者は偉いです。

何がポイントかというと、まず、自分自身の頭で深く考えることができるということ、問題が起きたときに見て見ぬふりをせず原因を追求して根本的な解決を図れるということ、自分の技術にプライドを持っているということです。

これって、ごく当たり前で、当然あるべき姿勢なのですが、多かれ少なかれ、人は自分に甘えがあるような気がします。

深く考察せずに思いつきや何かの真似で方針を決めてしまったり、問題が起きたときに事象を客観的な視点で捉えず、主観的に考えて問題を矮小化してみたり、とりあえず動けばいいと考えてみたり、とりあえず自分が納得すればいいという基準で物事を決めたりというのはその例です。

でも実際には、皆が信じ切っている常識を覆したときほど世の中に与えるインパクトが大きく、貢献の度合いが大きいのだと思います。

技術者は自分に厳しくあるべきだと思います。そして、自分の頭で考え、物事の本質を見極めるべきだと思います。人は何かと常識や過去の実績にとらわれ、深く自分の頭で考える前に結論を出してしまう傾向があるように思います。

僕は、自分に厳しく、妥協を許さない強い精神力を持った人を尊敬します。そして、とてもかなわないと思います。世の中で抜きん出る人は、他の人よりどれだけ「妥協」が少ないかで決定されるように思います。

僕は、基本的にダラダラリラックスでどれだけ人生の幸せが追求できるかということばかり考えることが多いので、今日は反省してしまったというわけです。

「自分に負けない」、「妥協しない」という言葉は、音楽であれ技術であれ、人の努力によって達成される事象に共通した、成功のためのキーワードのように思います。

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性別と心理

けさ、出勤途中の井の頭線の車内で、横に立っていた人の朝日新聞の記事をちょっと横目でのぞき込んだときに、目にとまった画がありました。

タイトルは「ハチミツとクローバー」略してハチクロというらしく、今週からフジテレビでアニメが放送されるのだとか。。。どうみても、明らかに少女漫画なのですが、ストーリーが面白そうなので、とりあえず録画予約してみました。面白かったら単行本でも読んでみることにします。

さてさて、少女漫画に描かれる恋愛ストーリーというのは、僕に言わせればその描写が非常に繊細で、あまりにも微妙なラインで登場人物の心理が交錯するので、追いきれなくなるときがあります。

例えば、突然ヒロインが泣き出してしまったりするコマに遭遇して、「え?なんでたった今まであんなに仲よさげに振る舞っていたのに、さよなら言って別れたとたんに悲しくなっちゃうの?」状態に陥り、あわてて前を読み返すことになります。

最後のデートをすてきな思い出として残すために、努めて明るくふるまったり、相手の幸せのために自分はあえて一歩引くとか、最初の頃は一人で「う~ん」とうなってました。

こういう場面に遭遇するたびに、女性の恋愛に対する考え方は深いんだなぁと、感心することしきりです。男性の場合は、もっと直接的で明示的なのだと思います。だから、態度で示したこと、言葉で表現した以上の気持ちがあるなんて気づく人はそうそういないのではないかと思います。。。

そもそも、考え方の基本が違うようです。だから、世の男性陣は度々おんなごころがわかってない!とお叱りを受けるのでしょう。

でも、男性はそれでいいのかなと思います。変に色々女性の気持ちがわかっちゃったり、考え始めちゃったりしたら、それはそれで駆け引きが複雑になって厄介な気がします。

知らなければ知らないなりに、うまくいくことも多いのではないでしょうか。

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ちょっと真面目に考えた

中国や韓国で日本は大バッシングを受けていますけど、これっていろんな問題がごちゃ混ぜになっていて、なかなか難しいですよね。

なので、そもそも各国のデモ隊が日本のどんなことに問題意識を持って主張しているのかをまとめてみます。

1.歴史認識

  →日本は戦時中にアジアの人々に与えた損害を反省していない

  →小泉首相は靖国神社の参拝をやめない

  →歴史教科書の中で「侵略と支配の歴史」を正当化している

   「従軍慰安婦問題」「南京大虐殺」等の事実を隠蔽している

  →戦後補償はサンフランシスコ平和条約において既に

   解決済みであるという立場を変えない

  →自衛隊を海外に派兵している

2.領土問題

  →竹島の領有権を主張している

  →島根県が竹島の日を制定した

  →「竹島」の領有権を主張している歴史教科書を

   文科省が検定合格とした

  →尖閣諸島の領有権を主張している

だから、

1.日本が国連の常任理事国入りするのは許せない

2.日本製品を買うな

3.日本人留学生をいじめる

4.日本国大使館に投石する

5.日本車を破壊する

6.日本料理店に投石する

7.日系スーパーを襲撃する

8.日系企業の広告を破壊する

という感じになっているようです。

まあ、黙っていてはアピールしませんから、過激な行動に出ないと怒りのやり場がなくてどうしようもないのも分かりますが、どうも根本的な解決からは程遠いような気がして、もう少し理性的に行動できないものかと思います。

主張するのは自由ですが、他者に直接の危害、損害を加えるのはどうかと思います。

同時に、日本も悪い点が多くあります。なぜ、歴史教科書で戦時中にあった事実をありのままに伝えないのか、中国や韓国の教育現場で、日本の戦時中の行動がどのように教示されているのかを伝えないのかという点です。

そのうち世代が変われば、何の抵抗もなく、過去の日本が犯した過ちを真摯に見つめることができるようになるでしょう。その時は、きっと日本には戦時中の真実の歴史を知るための資料が残っていないでしょうから、中国や韓国の歴史の教科書を通じて学ばなければならないと思います。

さらに、靖国参拝をやめない小泉首相は愚かだと思います。心の中で、かの大戦を正当化したり、A級戦犯を敬ったりするのは自由です。しかし、大きな摩擦を生むと知っていて、一国の総理という立場で、あえて火に油を注ぐような行動を起こすのは、あまりにも日本にとっての損害が大きすぎます。

理性的な人間なら、心の中でうらはらのことを考えながら、表面的には物事が上手く進むように、とるべき道を選べるはずです。

歴史認識の問題に関しては、例え金銭的に戦後補償という形だけで解決を図ってもあまり効果がないと思います。これは、人の気持ちの問題です。正しい歴史を知るという行動を起こし、それをアジアの国々に理解してもらい、自然な謝罪の気持ちの表れの結果として、必要ならば金銭的補償によって行動に表す、というプロセスがなければ根本的な解決にはならないはずです。

領土問題に関しては、人間の利己主義的な欲求が前面に出てしまい、日本、中国、韓国が三者三様に好き勝手なことを行っているように感じるので、誰が悪いとは一概に言えそうもなく、この問題の解決は、今すぐにどうこうしなければならないものでもないと思います。

とりあえずは、日本が歴史を正しく認識するという姿勢を、アジアの国々に示すべきです。変な強がり、プライドなんかはさっさと捨て去った方がいいです。歴史を知るだけなら、別に何の損害があるわけではないでしょう。変な主観は捨て、事実をありのままに伝えるNHKニュースのように、歴史教科書に過去の日本軍が犯した事実(過ち)を記述すればよいのです。そして、日本人はそれを知ればよいのです。それによって何をするべきか、何もしないべきなのかは、その事実を学んだそれぞれが考えればいいことです。

文科省は日本の過去の歴史を振り返ることの何を恐れているのか、僕にはさっぱり分かりません。

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すっかり春だにゃ~

今日は、天気がよかったので髪切りついでに散歩をしてきました。

場所は西東京の典型的な郊外、聖蹟桜ヶ丘です。名前のとおり、そこら中の桜の木が満開でした。この場所は知る人ぞ知る「耳をすませば」の映画版のロケ地となったところで、各所に映画のワンシーンを感じることができます。

しかし、映画のシーンの中のように坂の途中に図書館があったり、丘の上に地球屋があったり、というわけではないところが、空想と現実との狭間を歩いている感じがしてなかなか面白いです。

一応、いろは坂というカーブのきいた坂道や、その坂道を完全に登り切った丘の上にロータリーがあったり、丘の上からの眺めが映画とほとんど同じだったりします。

ちょっとググってみれば、あるわあるわ、よくぞまぁここまで調べましたというページがいっぱいありますので、詳しくはそちらへどうぞ。。。

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