ウェブ電話帳

日本では個人情報保護ということで、少し前まで、ハローページ、学校の連絡網、名簿なんかがやり玉にあげられていましたが、ここではむしろ逆で、ウェブ電話帳なるものが公開されています。

電話会社と契約すると、固定だろうが携帯だろうが、勝手に登録され、容赦なく公開されるらしい。

すごいですね。

もしかしたら、契約するプロセスで非公開にするオプションがあったのかもしれませんが、まったく気づかなかった。

http://www.directories.ch/

Google mapsで家のありかまで教えてくれます。

というわけで、ランダムナンバージェネレーターで個人情報集め放題です。ワン切りとかせこいことをする必要がありません。

ちなみに、名前や住所から電話番号を検索したりもできちゃいます。というわけで、近所の住人リストが一覧表示に。。。

気になるあの子も一発検索!!合コンで携帯番号を赤外線通信とかしている場合ではありません。

何というコミュニティ。。。

ここまで周りが開けっ広げだと、自分だけ隠す気にもなりません。Googleのストリートビューで表札が写っていた云々と文句を言う以前の問題ですね。

スイスにはオレオレ詐欺、振り込め詐欺とかないのでしょうか。フランス語さっぱりの僕には関係ありませんが。日本だとストーカー被害とかも増えそうですが。

とりあえず試してみたい人、僕の名前で検索してみましょう。ローザンヌに遊びに来たときに便利です。

イタ電もかけ放題ですよ。。。国際電話ですが。

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ただ今工事中

いま僕が住んでいる集合住宅、水道管のリニューアルが大々的に行われているのですが、それに伴い、全ての部屋のスペアキーが管理人に回収されています。

で、留守中に勝手に工事業者が部屋に入ってきて、工事をしていくという仕組み。

ある日家に帰ってみると、壁に穴が開き、ある日は配管が変わり、ある日は壁紙が剥がされ、ある日は壁がブロックで埋められ。。。という仕組みです。

いくら治安がよいといっても、どうなんでしょう、勝手に人の家に入ってこられるのは、あまりいい気はしません。最初はかなり気になりましたが、まあ、何かあったらその業者の関係者だって特定できるのでいいのかもしれません。

しかし、これまたスイスらしいなぁというのは、工事が朝の8時ぐらいから容赦なく始まるということ。うかうかしていると、顔も洗っていないのに、トイレも済ませていないのに、突然断水してしまったりします。まだ着替えもしていないのに作業員が部屋に入ってきて工事を始めたりします。

先週は7時45分に壁紙を剥がしてもいいかと、業者がやってきました。大概、何を言ってるか分からないので、ウィ、ダコール、サヴァ、を連発して、後は煮るなり焼くなりご自由に、という感じなのですが。。。

というわけで、最近は必然的に早起きになってます。

で、もうかれこれ1ヶ月ぐらいずっと工事が続いています。この遅さもまたスイスらしい。

日本でこんなことできるかな。。。

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チョコレート

来週の今頃には、東京にいるわけで、一時帰国、今からとても楽しみにしています。

で、スイスのお土産といえばチョコレート。ローザンヌで一番美味しいチョコレートが買えるという噂の店で、週末はチョコを買い込んできました。大学の女性研究者に聞いても、みんな同じ店の答えが返ってくるので、味は確かなんでしょう。

僕が行ったときも、小さな店の中は沢山の客で満杯で、買えるまで20分ぐらい待ちました。しかし、本当に混んでいるときは1時間ぐらい列に並んで待たないと買えないときもあるそうです。食に対するこだわりはすごいですね。

4個のトリュフのパッケージで8.5CHFぐらい。日本のデパ地下でチョコを買うのと同じぐらいか、ちょっと安いぐらいですね。あまり価格は変わりません。でもまあ、ローザンヌの老舗チョコが日本で買えるとも思えないので、お土産としてはいいかなと思いました。

食にまつわる話題ということでもう一つ。

最近発見したのですが、スイスの卵はかなり美味しいです。法律でケージで飼育するブロイラーが禁止されているため、必然的に全ての鶏が地鶏になるわけですが、それが理由なんでしょう。

ゆで卵にしても濃厚な黄身がとてもまろやかで、ジュラ地方で生産されている岩塩でいつも食べているのですが、最高に美味しいです。さらに、日本人としては卵かけご飯は外せないというわけで、頻繁に食べています。キッコーマンの醤油さえあれば、ご馳走のできあがりです。

外国で生卵を食べるのは、毎度おっかなびっくりなのですが、スイスはとりあえずオッケーそうです。

食べ物に関しては、最初はいつも体を張って冒険をする気分です。これは果たして生で食べられるのか。。。という疑問を抱きつつ、食べ、一晩経過して大丈夫だったら安心して次から食べる、という仕組み。

なんか原始人みたいです。

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Brahms

最近オケでは演奏していませんが、僕が最も好きなクラシック作曲家の一人です。

気分によってはモーツァルトじゃないと、重厚すぎて胃がもたれる感がなきにしもあらずなのですが、基本的にブラームスの旋律が好きです。

交響曲第1番の4楽章の後半から流れる第1主題、鳥肌が立ちます。このメロディーとの出会いは、中学校の卒業式の時です。当時はクラシック音楽をそれほど知っていたわけではないので、ブラームスの作曲であることすらも知りませんでしたが、卒業証書授与の始まりと共にこのメロディーが流れてきた時には、思春期の子供なりに、中学生活の締めくくりと、新たな生活に向けた期待感で、とても気持ちが高揚した記憶があります。

ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番
ブラームス:交響曲第1~4番

ハイドンの主題による変奏曲、いわゆるハイドン・ヴァリエーションもいいです。いやはや、これもまた名曲です。泣けてきます。弾いたらきっと撃沈するんでしょうけど、聴く分には、ね。

そして、大学祝典序曲。僕は大学受験ラジオ講座を聴いた世代ではないのですが、物心がついたときにはかの有名なメロディーは知っていました。躍動感のある旋律と巧妙な旋律の構成がとても好きです。

ブラームス:交響曲第1番
ブラームス:交響曲第1番・大学祝典序曲

もっと色々ありますけど、分かりやすいところではこんな感じです。

僕は古典派~ロマン派の作曲家が好きみたいです。

フランスっぽい雰囲気(色が薄かったり(フォーレ)、ざわざわしていたり(ラヴェル、シャブリエ)、エスニックだったり(サン・サーンス))より、ドイツ寄りの雰囲気(四角くて、堅くて、重厚(ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ワグナー、マーラー))を好む傾向があるようです。

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好き勝手にいわせて

今日は、普段思っていることを好き勝手に書きます。正しい知識に基づく考えである保証もないですし、自分に何が出来るというわけでもありません。生意気言っても責任は負わない、という意味で「好き勝手にいわせて。」

記念すべき第1回は、鳩山首相。(シリーズになる保証もありませんが。)

駄目だと思います。首相を続けては駄目だと思います。今、日本に求められているリーダーではありません。

野党だった頃の、威勢のいい代表質問をしていた鳩山さんは、いったいどこに行っちゃったんでしょうか。。。

なんというか、バランスをとることばかり考えていて自分の考えがないというか、優柔不断なんです。今のままじゃ、与党を守ることしか考えていない、権力に執着しているとしか見えません。

与党であることは、手段なんです。これを目的にしてはいけません。

なんと言っても、首相ともあるべき人が、どう見ても脱税行為に関わっているという時点でおしまいです。それをすぐに認めないのも潔くない。説明しない。。。歯切れが悪い。。。許せません。

普天間基地の移設問題。日米同盟と社民党との連立を天秤にかけて、結論を先送りにするという、伝統的な日本の政治みたいな逃げの手法を取るのも、許せない。本人に信じるべき理念がないから、沖縄県民、社民党、アメリカ、諸々の意見に翻弄されて、詰んでしまうんです。

中途半端な立場に立ってしまうが故に、全ての立場から総スカンを食らう、一番やってはいけない行動をとってしまいました。

理屈で結論が出せる問題なら、とっくに解決している問題なんです。結論を出すためには、何かを犠牲にしなければいけないんです。何かを犠牲にすることで誰かを傷つけること、そして何より傷つく自分を恐れているから、決断できないんです。

みんな、それぞれの立場で好き勝手言うのは当然の行為です。これらの意見を前にして考え込んでしまうのは、将来に対するビジョンがないからです。信じるものがないからです。

リーダーシップのかけらもありません。

【沖縄問題に関しては、僕の個人的な考え方としては、少なくとも60年前に(苦境に立たされたが故にとも言えますが)世界に戦争を仕掛けて負けた敗戦国であるという事実を認めざるを得ないと思います。いくら時間が経ったとはいえ、負けたという事実が消えるわけではありません。喧嘩に負けたら、普通は立場が弱くなるものです。北方領土のように占領され続けることなく着実に返還されつつあるという事実だけでも、評価されるべき事のようにも思えます。もちろん、沖縄だけに負担が偏っていることに対する補償が、国内的に十分になされるべきと思いますが。】

亀井郵政・金融担当相の単独行動が目立ちすぎます。ここで、首相がその判断・行為を支持しているのか、それとも違う考えを持っているのか、はっきり示せないのも駄目です。リーダーの考えが見えてこなければ、国民は不安になります。そもそも隙だらけだから、したたかな亀井さんや福島さんに好き勝手にやられちゃうんです。

コソコソと小沢さんの機嫌伺いをしているような姿も許せません。それじゃ、立場が逆でしょう。

こんな醜態をさらしていては、国のリーダーとは言えません。

もっと、ちゃんと手綱を引き締めて、コントロールしている姿を見せられないのなら、すぐにでも首相の座を降りるべきです。

アメリカとの同盟を蔑ろにしてもいいと思っているならば、その代わりに日本の国防をどうするのか、きちんと代替案を示すべきです。アメリカの軍事力に頼らずに、日本独自の軍事力を高めようとでも考えているのでしょうか。それならそれで僕は構わないと思うので、少なくともそういう考え方を明確に表明して欲しいと思います。

聞こえのよい単語ばかり並べ、理念ばかりが先行していて、現実的じゃないんです。

アメリカと距離を置く立場を取るという考えを持った首相の誕生、ということで、アメリカでセンセーショナルに取り上げられたのですから、その信念を貫き続けないと、はっきりいって、信頼を失います。「ビックリして損しちゃったよ」とでも思われたらおしまいです。外国から日本がなめられます。外国から信頼されないリーダーが国のトップにいることは、同じ日本人として、自分にとって、世界に対する恥でしかありません。

世襲で政治家をやるのは、いい加減やめた方が日本のためなんじゃないかと思います。小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、なんで日本の政治はことごとく一部の家系にコントロールされなきゃいけないんでしょうか。

恵まれた家に育ち、気づいたら政治家になっていました、なんて人達は、常に清く正しい人間の考え方、上流階級の視線、性善説からでしか物事を考えられないと思います。外交においても、理念が先行したり、隙が多かったり、したたかさに欠けるのも、生まれ育った環境が影響しているんじゃないかと思います。こんな首相は、国益にかないません。

他人をけ落としながら這い上がってきたような、貪欲で、強い信念と決断する勇気の持ち主、リーダーとしての孤独に耐えられる孤高の人でなければ、今の日本を牽引していくことは出来ないのではないかと思います。

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