雨降りの週末

日本のゴールデンウィークを狙ったかのように、この週末のローザンヌはずっと雨が降っています。ここのところ、ずっと晴れていい天気だったので、若干空気が乾燥気味だったこともあり、雨がシトシトと降るのは気持ち良くもあります。

というわけで、今日は土曜日ですが大学に行って研究を続けていました。そろそろ留学期間も終盤に差し掛かってきているので、スピードアップをしないと終わらない予感がするのです。

頑張らねば。

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大学の講義を英語化

これも面白いトピックなので、ついでに書いておきます。

【英語貧国ジャパン】(2)既に「標準語」の英語 理系学問の世界

英語シリーズの第2回のコラムですが、日本における理系の大学教育を英語化しようという話です。僕は理系ならばこれは当然の流れだと思います。さもなくば、日本の高等教育は日本の産業界でのみ活躍する技術者を輩出するか、「興味があれば自分で英語を勉強して先の課程に進んでください」程度の科学教育しか行わないことに等しいと思うからです。

論文は英語で書いておかなれば、研究者としての未来はないでしょう。なぜなら日本は特に、アカデミアにおける研究者に対する待遇が世界に比べて著しく悪く、自由に研究を行いたいと思えば、世界に出るのが当然の流れだからです。そして、さらに未来に世界のアカデミアで名を馳せるためには、英語の論文誌で認められることが最低条件となります。日本語の論文誌に採択されたところで、世界中の科学者のうち、ほんとに一握りの日本人学者にしか、目にとまることはないでしょう。同じ論文を書く努力をするなら、英語で書いた方がいいに決まっています。

日本語が滅びるとまで言うのは大げさです。英語と日本語両方使い分ければいいまでの話ですから。また、科学を記述するのに日本語で不自由しないことも事実だと思います。科学と英語の親和性云々で英語の優位性があるとも特に思いません。

問題は日本語で書かれた文章を理解する人口が世界で圧倒的に少ないということです。研究者も、マーケティングと同じで自分を積極的に売り込んでいかなければ、研究費獲得が難しくなり、立ちゆかなくなります。そして、マーケティングの基本は、周知してもらうことです。このために、英語で書かれた文章が自分を知ってもらうために最低条件であることは自然に理解できることではないでしょうか。

大学における英語教育によって、世界の研究者がどれだけ日本の研究環境に惹かれて集まるのかは、はなはだ疑問ですが、日本人研究者の未来のためにも、大学教育、特に理系教育は英語で行うべきだと思います。

アルク

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SIMロック解除の話

昨日から産経のコラムが面白いです。これも、僕の好きなトピック、SIMロック解除に関するお話です。

【ドラマ・企業攻防】SIMロック解除“大騒動”なれ合い崩れ地殻変動

読めばわかりますが、ソフトバンクの社長がSIMロックに苦言を呈するのは、iPhone縛りで得たユーザーをSIMロック解除によって、ドコモに奪われるからで、ドコモがSIMロック解除に理解を示すのは、iPhoneに流れたユーザーが、ドコモのネットワークインフラの安定性に惹かれて再び戻ってくると思っているからです。

※ちなみに、iPhoneのSIMロックを外したいのなら、jailbreakなんかせずに、素直に香港版を買ってしまいましょう。その方が、システムのアップデートの度にヒヤヒヤしながらカスタムOSをインストールする心配がありません。ちなみに、今のドコモの料金体系では、iPhoneのSIMロックなし版をリーズナブルな料金で使う方法はありません。パケ・ホーダイダブル適用だとしても、上限金額は13,650円になるので、日本国内で使う分には、iPhoneのSIMロックを外す利点はないでしょう。ご参考まで、香港版のiPhoneは、iTunesからOSをインストールするたびに、こんな画面が表示されます。(ジョーク画像ではありません。)

iPhoneが海外に横流しされるなんていうソフトバンク社長の言葉は妄言に等しいです。だって、途中解約をすれば未払いの端末代は一括精算されるんだし、端末代を補填する月々割制度は、24ヶ月経たないと端末代に等しい還元額は得られないので、実質、ユーザは端末代金は全額支払っているからに等しいからです。

端末代を安くして通信料金で元を取るビジネスをしている云々言っていますが、今や端末は普通に機種変しても4、5万するのはざらなので、SIMロック解除と関係なく、このビジネスはもう存在していません。だからこそ、最近は新機種の売り上げが落ちているのでしょう。

僕は、端末代は別に安くなくていいと思っています。端末代金の高さよりも、キャリアに縛られ、好きなときに解約できなかったり、好きな端末を自分の好みのネットワーク、料金体系で使えない不自由さの方が苦痛です。

通信会社のその時代の善し悪しによって、ユーザーが流動的になるのは当然の結論です。企業努力をしないで、ユーザをいつまでも囲い込めることを期待する通信会社の方が怠慢だと思います。

そして、端末メーカー側も訳のわからない理由をいって難癖を付けていますね。「すべての通信会社に対応できる端末を開発するには、多額のコストがかかる」そうですが、世界で供給されている端末を作るには、この基準をクリアするのが当たり前なのです。

日本の素直なユーザとは違って、クラッキングして勝手にSIMロック解除しちゃったりする輩も世界中にいるでしょう。そういうマーケットでビジネスをしていかなければ、日本の産業は先細りするのです。もっと視点を世界に向けて欲しいものです。ほんとに日本人は根っからの鎖国主義ですね。

日本のマーケットを囲い込んで、小さなビジネスをするか、世界のマーケットに乗り込んで、大きなチャンスをものにするか、という話でしょう。いくら日本のマーケットを囲い込んだところで、いずれは世界の企業と競争する運命にあるのだから、逃げてはいけません。

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気分転換

今日は気分転換に、研究の合間を縫って湖まで散歩に行ってきました。ペリカン公園という名の湖に面した小さな公園。湖版のビーチなどがあります。

親子連れの子供が果敢にも湖で泳ごうとしていましたが、まだ水がかなり冷たそうでした。

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久々に政治ネタですが。。。

鳩山首相というか、鳩山内閣というか、民主党というか、なんか末期症状ですね。

普天間基地問題は解決できないし、小沢幹事長を更迭できないし、支持率も20%台になってるし。。。選挙の時に聞こえの良い言葉ばかり並べたツケがまわってきたとも言えます。しかし、それ以上に首相の判断力、リーダーシップの無さによって問題が必要以上に大きくなっているように思います。

優柔不断なのか、周りの様子ばかりうかがっていて決められない人なのか、誰かの操り人形になっているのか知りませんが、これだけメディアの露出が多い割に顔の見えない政治家って一体何なんでしょう。何を考えているかわからない宇宙人とはよく言ったものです。

少なくとも今の首相は、日本の国益にまったく適いません。昨年末からずっと言い続けていますが、早急に他の人に変わってもらった方がいいと思います。

しかし、小泉首相の次の首相からずっと続く、この日本の首相の、政権が長続きしない不甲斐なさは、一体何が原因で起きていることなのでしょうか。誰がやっても、もはや日本の政治家はリーダーシップを持った首相にはなれないということなのでしょうか。

なんか、政治家を育成する専門の教育機関とか用意した方がいいんじゃないかと思えてきます。教育で解決できる問題なのかわかりませんが、そうすれば、少なくとも最低限のレベルは維持できるのではないかと。でも、官僚みたいな、真面目で、能面をかぶったような政治家が生まれてくるってことになっちゃうのかもしれません。。。それはそれで、良くないことのように思えます。

ちなみに、スイスに留学して知ったことですが、スイスのレファレンダム制度というのは非常に直接的で爽快なものです。日本語で言えば国民投票です。

スイスでは、大きな政治的判断はレファレンダムにかけられ、その結果に従って政治家は粛々と仕事をする、という制度になっています。また、国民5万人の署名によってレファレンダムを請求することもでき、政府の決定を国民投票で覆すこともできるようになっています。直接民主主義と言います。

普天間基地移設問題も、現行案のままでいくべきか、代替案を策定すべきか、国民投票を行ったらどんな結果になるでしょうか。レファレンダム制度は、国民一人一人が国の行く末に思いを寄せる、良いきっかけになるのではないかと思うのですが、日本も参考にして欲しいものです。

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